適正利益の話

昨今は適正利益というものを判断出来ない方にたくさん遭遇するようになりました。

個人の商売への進出が用意になったのはいいことなのですが、一方商売の根幹が歪んでいる方が多くいます。

適正利益など考えずに、自己の拡大のみを考えた値段設定や醜い転売行為などが横行しています。

適正利益を考えることもしないと、商売は長続きいないだろうなと思うわけです。

近江商人の心得に「三方よし」という考えがあります。

売り手よし(従業員を満足に養う等)、

買い手よし(消費者の皆様の利益に繋がること)

世間よし(世の中が活動によって良くなること)

と3つが揃って

良い商売をする人達だと思ってもらえるわけです。

昨今の様々な事案を見るに、転売しかり、米騒動しかり、あらゆる産業しかり、

「三方よし」どころか、三方とも駄目な商売すら見受けられます。

そうなると日本の社会が成長せず、みなが苦しんでるひとつの理由はみんな商売が下手ということに尽きるんでしょうな。

多くの企業や政治、団体見ていても、三方よしを全て出来ているところはほとんどないでしょう。

それほど日本人は商売下手になってしまったんですね。

何故商売が下手になったかはたくさんの理由があると思いますが、ひとえに商売出来ない人が色んな決定権をもつ社会だからこうなるのでしょう。

その原因はおいおい考えるとしても、下手という結論に帰結するしかない環境の中で、せめて自分だけは商売人として、誇りを持って、三方よしに、取り組みたいと思いますな。

少なくとも今自分が仕事で三方よしをする権利を与えられていることに最大限の幸運と思って日々の仕事を大事にしたいと思います。

適正利益を得ることは、未来の種籾を残すことと同義だと思います。

強欲が身を滅ぼすということを大きな単位でやるのは忍びないと感じますね。

未来へと種籾を残した先人達にならって自分もそういう生きかたをしたいので、今後も精進していきたいと思います。

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