問屋とは何か?

最近お米の値段が高いこともあり、米問屋さんが儲けてて攻撃をうけているのを目撃した。

その論調をみるに、多くの無学な人に悲しくなる。 文句言ってる人にだけ限定するとお米が高くて買えないのは、農家のせいでも、米問屋のせいでも、JAのせいでもなく、自分のお金稼ぐ能力がないからである。

お金稼ぐことが出来る人はそもそも問屋のせいにしないだろう。

問屋さんはなんのために存在してるのか。

ただの中抜き商売だと思ってる人がいるとすれば、

才覚がないから商売に関わるのはやめて、単純労働することを推奨する。

問屋の役割は多岐にわたるが、一番大きな役割は生産者と消費者をつなぐ、流通経路を整備し、守り、育てることにある。

問屋が生産者から多くの商品を買い、在庫を持ち、力の弱い販売者や生産者のために安定供給することで利益を得ているのである。

多くの人が勘違いしてるのは、これが消費者の利益にならないと思っている点だ。

消費者にも力の大小があるのである。紛れもなく文句言っているのは、力の弱い消費者である。

そういう人が安定的に安価に購入出来るように問屋があるのである。

何故そうなってないのかというとお米に関していえば、2つの原因があるのだろう。

1つ目は強い消費者が国外から大量に来るため、そこ向けに大手の飲食企業などが、自分たちの利益のために直接生産者や経路を無視して商品を買うせいだろう。

大量に買うことで、安価な納入金額を求める、大手企業は基本的には小さい生産者には害しかない。安い価格で買い叩かれて生活が苦しくなるからだ。

そんな外食企業の多くは、国民の食べる米を買い占めて、自分たちの利益に回して、外国人に売ってるのである。だから外食企業の給料はかなり今いい。

外国に対して国力が弱いから、お米が狙って高く売られているのであって、問屋のせいではないと思うのが普通ではないかと思う。

2つ目はそもそもお米に関しては国策が関与してるので、まともな市場論理で考えること自体があってないということだろう。お米は生産力<価格維持の制作をずっと行ってきたため、市場論理に合わせてしまうとそもそも、適正価格が現在の価格であると考えるのが妥当ではないかと思う。

元々の価格は、民から税金を搾取した上で、政治的意図を持って農家に補助金としてばらまいていて成立していたものなんだと思う。

問屋に対して攻撃的になるのはあらゆる点でお門違いなのである。

問屋というものが生産者や消費者に果たす役割は一定程度あるから現存しているのだ。

昨今の顧客へ接する多くの会社は巨大化し、巨大化した会社は社内に問屋部門を自力で持つようになる。問屋という昨日が全くなくなっている会社が多くあるのではなく、吸収してるのである。

ただし、巨大企業の間接部門になった問屋機能の多くは社内で赤字になっているだろう。

その補填は必ず他の経路でなされてるのである。

それが派遣、下請、外国人労働者等なにかの形に変えて必ずどこかを搾取してるのである。

問屋が利益を出して存続するということはある産業の問屋部門が正常に働いているということで、そうでない業界は問屋部門の社内赤字をどこかで搾取してる。

そう考えたら問屋に対する認識も少しは変わるのではないかと思う。

どちらが巡り巡って消費者のためになっているかは

深く考えなくとも明らかではないかと考えるのだ。

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