商人の話

社会に出てから、色んな仕事をした。

人事、労務、管理、販売、企画、店舗運営等々、携わった色んな仕事は楽しかったしやりがいも感じでいた。

その中で1番向いてるものはなんだろうと10年たって考えたとき、商売が1番向いてるのだろうなぁと今思っている。

ほかのどの仕事もそこそこ成果もあげるし、ある程度極めたものもあるが、きっと代わりがいそうだなという感覚が常にあった。

天職を見つけるのは難しいと思う。

わたしの生きてきた中でひとつの納得のいきそうな答えはその仕事は自分以外にもっと上手く出来る人がいるか?どうかである。

そのときに自信を持って普通の人には絶対に負けないと思えたらそれはきっと天職だと思う。

たとえそれが自己満足の領域でも天職ではないかと感じている。

わたしは商売が好きである。

買うのも売るのも好きであるし、勝った人が喜んでいるかどうかある程度わかるのも才覚がある部分だと思う。

商売に携われば必ず避けては通れないのが、

感情のない、儀礼的な感謝との遭遇だ。

やれどもやれども真の感謝にたどり着くのは難しい。

商売の才能がある人はきっと関わったいずれかの人から必ず真の感謝を得られるはずである。

そうでなければ商売は長続きしないものだ。

真の感謝を追い求める人こそまさに商人なのではないかと思うのである。

自分自身がきっと何者にもなれないかもしれないが、ひとかどの商人を目指して生きていくことが今の自分の望みと目標なのである。

誰よりもお金と過ごす商人にも関わらず、お金で変えないものを求めるのは些か矛盾するような気がするが、道をただまっすぐ歩くだけではきっとたどり着けない場所だと思うので、自分の信じた商いの道を確実に1歩ずつ進みたいものである。

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