商売をするにあたって、
多くの人が当たる壁が心遣いではなかろうか。
商売に心遣いは大切だと、言葉に書くのは容易いが、実践できる人は少ないだろう。
商売の下策は他者を心をみないことである。
尊大な態度はどんな相手も気付く。
自らの利を優先し、他責する商売人の命は短い。
相手に見透かされれば、必要なこと以外で相手はその商売人の相手をしないだろう。
組織に所属していて、売上が上がらない営業は皆この類である。
要は相手は話したくもないのである。
嫌われているのである。
そのことに気付きもしないのである。
このような人では自分はないと思うならただ成績を見れば良い、どんな環境であろうとも
売上が上がらなければ、買ってくださらなければ、本人の資質の問題なのである。
商売人は物や環境のせいにしてはいけない。
なぜならそれを売ることを選んだ自分が悪いのである。
売れない商品であると確信があるなら
商売人であればその職場を去るのが正解なのだ。
努力をしているのに伸びない商売人がいる。
相手のために、色々考え、提案する。
一生懸命売り文句を話す。
自分の利と相手の利も考えて試行錯誤する。
それでも伸びないなら、それは心遣いのやり方が間違えているのである。
心遣いの基本は相手の立場に立つことである。
どんなに良い商品でも買えない時があるのである。
どんなに徳をすると思っても、踏み出せないときがあるのである。
その相手の立場を慮れるかが、商売人として大成するかの分かれ目であろう。
商売人は自らを省みることを日々繰り返し、
数字と向き合いながら、
心遣いを極めていくのが、商人の生き様なのではないかと思うのである。
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